大規模な臨床試験によ り、認知症ケアにおける インミュリラックスの効果が証明 されました

ポジティブな効果

この臨床試験では、日常的な介護の一環としてインミュを使用し、対象者の3人に2人の割合が、ポジティブな結果を示しました。参加した介護施設によると、プロジェクトをより長い期間継続して行うことが許可されていれば、さらにその割合は増加していたと予想されるとのことです。

50名の対象者

この臨床試験では、4週間にわたりデンマークの10の自治体にある11の介護施設で生活する、認知症患者50名を対象に収集したデータに基づいています。
この臨床試験は、音楽刺激と認知症の相関関係を検証するための包括的なものです。病気の及ぼす影響には個人差があり、認知症の人々に向けたケアツールの有効性を検証することは、非常に難しいことです。

目標

臨床試験の主な目標は、「認知症の人々への予防看護および実践介護に簡単に実装できる、新しいツールとメソッドを開発するための基盤とその必要性を調査すること」でした。

さらに臨床試験では、インミュが「コモンサード」や「コンタクトアイランド」などの既存の介護方法にどれだけ容易に実装できるかを調査しました。「コモンサード」とは、対象物を使用して、コミュニケーション能力に問題を抱える2人、またはそれ以上の人々の社会的相互作用を強化する方法です。

認知症を持つ多くの人は、物理的な接触に過剰に刺激を受けます。「コンタクトアイランド」とは、居住者（患者）とスタッフの間で日々繰り返される接触促進行動のことです。また、日常の介護などにおいて「安全なもの」として使用できるオブジェクトにもなり得ます。「コンタクトアイランド」または物が使用されているとき、人は何が起こるかを把握しています。例えば着替えなどです。

音楽と認知症

この臨床試験は、音楽と認知症の有益な関係性について、デンマークおよび国際的に実施された研究の延長上に位置するものです。
デンマークのオールボー大学にて音楽療法の教授を務めるHanne Mette Ochsner Ridder（ヘイン・メット・オシュナー・ライダー）は、音楽の脳への影響を研究している第一人者のひとりです。彼女が出版した本『Musik og Demens』（2005）は、音楽と脳の関係について説明しています。

“介護現場やその他の音楽アクティビティ、音楽療法などに関連した分野で音楽が使用される場合、動揺した気分や不安、無気力感や鬱などの影響を軽減すると同時に、認知および社会的スキル、他者と協力し共有する意欲を高めます。”

推奨事項

臨床試験の結果、当社はインミュを長期間にわたって実装することを推奨しています。この期間中、ケアスタッフは認知症患者の日常介護でインミュを積極的に使用することを心がける必要があります。